ドクターズボイス

DOCTORS VOICE
vol.10
DOCTORS VOICE
ひがしさわ矯正歯科医院
東澤 孝浩 Higashisawa Takahiro
 

前歯のかぶせ物と矯正治療

舌側矯正(裏側からの目立たない矯正)では成人の方を治療することが多いですが、そうすると前歯をクラウンですっぽり被せた治療をした人も来院されます。患者さんは前歯をクラウンで治療していても矯正治療が出来るか心配して来院されますが、これはほとんどの場合問題なく治療できます。

ただ、前歯の治療の仕方によって、そのまま矯正治療に入れる場合と、クラウンをやり治してから矯正治療に移った方が良い場合があります。

クラウンをやり治してから矯正治療する場合は、前歯の治療をしたために歯軸がづれてしまっているようなときです。下の写真で赤い矢印が正常な歯軸です。青い点線がクラウンで治療された後の歯軸です。

歯軸がずれた状態で矯正治療で歯を動かすとかみ合わせなどに問題がおこります。
歯軸がずれている状態
 
歯軸治療前
 
最初にクラウンを入れるときに、見栄えなどを優先して調整するため、歯軸のことが十分考慮されずにクラウンが入れられている場合があります。
矯正治療の前にクラウン治療をやり治して歯軸を正常な状態にします。
正常な歯軸の状態にします
 
歯軸を改善し、矯正治療も終わった状態
 
舌側矯正などの矯正治療を行う場合、このように正常な歯軸の状態にしてから歯を動かしていきます。
これによって矯正治療後はかみ合わせも良い結果がえられます。
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