世界のなかの裏側矯正事情とWSLO

INVISIBLE ORTHODONTIC OF THE WORLD AND WSLO

WSLOを振り返って

遅くなりましたが、皆様、WSLO お疲れ様でした。

自分はただ単に舌側矯正が好きで一生懸命やっているだけなのですが、だんだん、いろんな役目を仰せつかるようになってきました。
WSLOでは Active memberになるための症例の審査という大役を仰せつかり、自分のような若輩者が僭越であるとは思いましたが、御指名でございましたので、審査委員の1人として皆様の症例を評価させて頂きました。

Candidateは約50人程で、自分が審査を担当した33症例以外にも全て拝見させて頂きましたが、残念なのは、治療自体は非常に素晴らしいのに、レギュレーションに沿っていなかったために、インコンプリートになってしまった症例がいくつもあったことです。
レギュレーションは、皆が同じ条件で、公平に審査をされるためには絶対に守られなければならないもので、例えて言うと、いくら運転が上手くても、信号の青、赤、黄を守らなければ、運転免許試験には合格しないのと同じです。
つまり、最低限揃えなければならない物が揃っていなければ、いくらプラスアルファをアピールしたところで、それらは加点にはならず、揃っていないということで減点されるのみであるということです。 例えば、模型は「平行模型」で、所定の高さ、所定の角度で削り、所定の位置に所定の色のシールを貼ること、と規定されていれば、そのとおりに平行模型を準備しておかなければなりません。その上で咬合器にマウントした模型を出したければ、マウンティングに関する説明を加えて、咬合器に装着して展示すべきで、平行模型を出さずにマウンティングの模型だけで提出したら、incompleteで、審査対象から外れます。ましてや、マウンティング模型が咬合器なしで提出されれば、試験官は中心咬合位が再現出来ず、公平な審査が出来なくなります。これは、私が決めたことではなく、ABOやEBO、M-Orthなどの試験では決められていることですので、ご承知頂きますようお願いいたします。

また、公平に審査を行うためには、試験は完全に匿名でなければなりません。
ある先生から、「コイツは俺の友達なんだ、通してくれ!」と、執拗に頼まれましたが、そんなナンセンスな要求はお断りしたのは言うまでもありません。あとから聞いた話ですが、僕が incompleteにしたのは、僕のよく知っている先生だったそうで、恨み節が聞こえてきそうですが、裏を返せば、私情を挟まず公平な判定が出来たという事の証明であると、プラス思考に考えて頂ければ幸いです。

自分もまだまだ半人前です。
皆様の御指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

以上、ひろ矯正歯科、広俊明 記
ページトップへ